欧米豪とアジアの富裕層の取り組みに向けて戦略
このようなラグジュアリートラベルの動向を受けて、日本でも様々な動きが出始めています。
例えば、北海道の阿寒湖温泉は、2016年度から欧米豪とアジアの富裕層の取り組みに向けて戦略を進めています。
阿寒湖温泉における富裕層の定義を明確にするため、まずは独自にホテル関係者や富裕層へのヒアリング調査を実施したと言います。
その結果を受けて、資産規模にこだわらず、阿寒湖温泉地域の経済活性化につながる消費をしてくれる層を、阿寒湖温泉基準の富裕層と定義づけました。
伝統的なアイヌ文化を活かしたコンテンツ
一方で、阿寒湖温泉が持っている観光資産などについての見直しも行っているます。
最も重要なものに位置付けているのが、個性豊かな自然や歴史、伝統的なアイヌ文化を活かしたコンテンツです。
ルレ・エ・シャトーのフェレ氏も言っているように、近年はその土地の文化を背景とした本物の体験を求める傾向が強くなってきています。
現時点では具体的なコンテンツになっていないようですが、富裕層のニーズにマッチしたコンテンツをうまく富裕層PRできれば、富裕層の取り組みに大きく寄付する可能性は高いと言えるでしょう。